October 2, 2024

産後の骨盤矯正が必要な人と、そうでない人


産後に骨盤矯正の施術を受ける人は多いと思いますが、それって本当に必要なのでしょうか?

結論から言うと、「骨盤矯正が必要な人もいれば、しなくてもいい人もいる」
というのが、私の思いです。

出産後必ず骨盤矯正をしないといけないと思っている方がたくさんいらっしゃいますが、
決してそんなことはありません。

 

産後の骨盤矯正の必要性は、誰が言っていますか?

 

「世間一般には、産後半年以内に骨盤矯正を受けたほうがいいと言われてるじゃないですか!」
と、思われる方もいらっしゃると思いますが、
でも、それって誰が言いましたか?

お医者さんですか?

ほとんどが整骨院や整体院のホームページじゃないでしょうか?

 

産後の骨盤矯正は儲かる

 

産後の骨盤矯正コースを作り、回数券を販売すると、儲かるから、
どの治療院も、
「半年以内に骨盤矯正をしないともう元の骨盤に戻らない」
と、患者さんを煽るのです。

当院もGoogleで治療院を検索される時に、
「産後の骨盤矯正」というワードで、当院がヒットするようにしております。

それだけ「産後の骨盤矯正」は検索ワードとして強いものとなっており、
治療院を経営する側からすると外せない検索ワードとなっているのです。

 

どんな人が産後の骨盤矯正が必要か?

 

もし産後3ヶ月以上経っても

・恥骨結合が痛い
・強い腰痛がある
・鼠径部や股関節に痛みがある
・尿漏れがひどい

といったお悩みがある場合は、産後の骨盤矯正が必要な可能性が高いので、治療院に相談すべきです。

 

産後の骨盤矯正と骨盤の位置調整

先ほど挙げた症状以外で、育児などで腰や背中が痛いなどの症状は、骨盤の位置が悪くなっているだけの可能性が高いと思います。

その場合は、骨盤の位置を正しく調整(矯正)する一般的な整体治療などを受ければいいのです。

産後の骨盤矯正と骨盤の位置調整(矯正)は、まったく異なりますので、混合しないようにしてください。

産後の骨盤矯正とはニューテーションといって前傾した仙骨を後傾(カウンターニューテーション)させるように矯正します。
つまり骨盤の形を矯正するといったイメージです。
それに対して世間一般で言われている産後関係なく男女ともに施術される骨盤矯正とは、どちらかというと骨盤の位置を矯正するといったイメージです。

 

骨盤矯正か普通の整体治療か

もし産後3ヶ月以上経って、

・恥骨結合や腰部、股関節、鼠径部に強い痛みや不安定感や尿漏れがある>>>産後の骨盤矯正を受ける。
・育児の中で腰痛を感じたり、体のあちこちが痛いなど>>>普通の整体治療を受ける。

というのが正しい考え方だと思っています。

逆にいうと、産後お身体にどこも異常がなければ、整体院や整骨院に行く必要はありません。

 

産後、体に痛みがあれば、ご相談ください

今回は、私が産後の骨盤矯正について思うことをお話させていただきました。
現在、妊娠中の方や産後間もない方で、骨盤矯正をお考えの方のお役に立てれば幸いです。
いろいろな考え方があると思いますので、参考程度にお聞きくださいね。

産後、体に痛みがある場合は、遠慮なくご相談ください。